給食で最高に美味いメニュー
もう最後に食べた給食が14年前ぐらいになるが、それでも覚えている給食のメニューがある。
それは、豚肉の生姜焼きとレモンシャーベットだ。
豚肉の生姜焼きは給食で取り分け時には油が固まっていて柔らかくはないが、しっかり味がついてご飯が進んだ。噛めば噛むほど旨味が溢れ出す。なんて幸せな時間なんだろうと初めて思った。
なんでこんなにも好きだった理由は他にもある。当時家では母が鶏肉と魚以外の肉が嫌いで、豚肉が食卓に並べなかった。たから給食で初めて味付けされた豚肉を食べた時はあまりにも美味しくて言葉を失った。それから豚肉が好きになってしまったのだ。
今は牛肉しか勝たんと思っているのは内緒だ。
レモンシャーベットは1年に1回、夏の給食にしか提供されない。だから余り物がある時は教室が殺伐としていた。レモンシャーベットというアイドルを手に入れようとみんな必死だった。じゃんけんという名のラグナロクが始まるのだ。これから先の話は苦い思い出しかない、忘れよう…。
レモンシャーベットの容器は本物のレモンをくり抜いて作っていてオシャレ。味は酸味と甘みのバランスが取れていて絶品。全てのレモンがレモンシャーベットに変わってくれないかなぁと本気で思ってしまうくらいだった。
逆に美味しくなかった給食は、めかぶみたいな物だけを具材にしたおやきだ。それがメインのおかずだったので驚いた。しかも全体的に肉系のおかずがない健康な給食メニューだった(皮肉)。1回しか給食には出なかったが子供の口には合わないだろと思った。